ニュースリリース
2016.11.10
介護福祉士が監督・脚本「まなざし」が公開
現役の介護福祉士が監督・脚本を努めた自主製作映画「まなざし」が、渋谷区の映画館「渋谷アップリンク」で上映されています。
過去に殺人を犯して刑務所に入り、寝たきりになって出所した父と幼い頃から憎んできた父を家に引き取り、世話をすることになった娘。
93分の作品で2人の間に言葉はない物語り。
監督の卜部淳史さん(34)は、2012年認知症の祖母が暮らすグループホームに訪れた時、介護職員の働きに感銘を受けたそうです。
「ただ暗く、安い給料で苦しい仕事だと思っていた自分が恥ずかしかった」と述べています。
卜部さんは、その後グループホームで働き始めます。
すると、徐々に現場の厳しさも感じていきます。
決して満足のいく所得とはいえない給与で座る暇もないほどの忙しさ。中腰で介助する体の痛み。
泥棒や閉じ込めている職員と誤解されご利用者から怒鳴られる日々。
劇場公開は、介護現場の人たちの後押しもあり実現しました。
ネットのクラウドファンディングの呼びかけにも業界内外の人が反応し約2ヶ月で目標を大幅に上回る220万円が集まりました。
「介護の現状を社会に伝えてほしい」という現場の思いを「顧客に届けたい」との思いで当作品は作らたそうです。